というか、David Pountneyのダイナミックな名演出を捨ててまでやるものかと。このせいで、もう前のが見られないかと思うと、残念でならない。
Otto Schenkの美麗演出「ばら騎士」も変えちゃうらしー・・・
最近は、代役も多いし、「リング」はもうやらないし、オペラ祭の伝統の最終演目「マイスタージンガー」もやらなくて、今年はなんと「ファルスタッフ」なんて中途半端なもの。
それもこれも、06年に就任した日系三世の芸術監督ケント・ナガノのせいだ。たぶん。
彼の指揮を何度かきいたけど、私は嫌い。伝統を壊すのは簡単だけど、築くのはめちゃくちゃ大変なのだよ・・・挑戦という名で安易に伝統を壊すのは、傲慢。
Otto Schenkの「ばら騎士」は、なんと日本へ行くらしい。新国でも買い取ったのかな??日本のみなさん、あの美しい舞台を継承していってください・・・David Pountneyの「アイーダ」も買ってくれないかなあ
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今回の装置も衣装も、白黒ベースで、抽象をめざしたのか、装飾少なく、小学生の工作みたい。ずっと回転してて、それに合わせて演奏に間があいたり、テンポが悪かった。
奴隷の女を投げたり、人を殺しまくったり、演出は直接的でグロテスク。ストップモーションを多用しすぎ。歌ってない時はほとんど動いてない。
歌手は悪くなかった。ラダメス将軍はSalvatore Licitraで、まあ、よかった(初のアリアで声がのびなかったけど)。ただ前回みたのが、Nadja Michael のアムネリスだからなぁ。