でもたぶん、Stephen Daldry の演出がすごかった。
この間みた映画「The Reader」もよかったし(The Hoursは見てなかった)、この監督、好きかも、と思っていたところで。1961年生まれのイギリス人、もともと舞台の人らしく、92年のこの作品で賞とりまくったらしい。
とにかく、人の内面をえぐる。えぐるって感じじゃないんだけど、クールに淡々と、でもえぐるんだ。
物語は、裕福な家の婚約パーティに、刑事?が来て、ある自殺した女と、父・娘・娘の婚約者・母・弟のとの関係を暴露していく。
その醜い言動がおかしくて、でもその劇場で笑ってるのは私だけだった。これで笑えず眉をしかめるのがイギリス人の限界。
物語はそれで終わらず、その醜さをさらにえぐって、ざっくり終わる。うげー。すごい演出。舞台装置もすごかった。異様に長い間が素敵すぎ。
これ、翻訳なんてしないで、へんな笑いとか加えないで、そのまま輸入してほしいなあ。