2006.12 いろいろ感想文
- 06.12.26 ドラマ「役者魂!」脚本:君塚良一 ☆☆☆
超ダメ脚本。配役(松たか子&藤田まこと)は面白いのにここまで面白くないのが不思議。演劇ネタを全く生かせず家族愛ものに終始した。
- 06.12.19 ドラマ「僕の歩く道」脚本:橋部敦子 ★★☆
最初が草なぎ剛がうますぎて恐いくらいだったが。脚本の良さで脇役が光り、いい作品だった。草なぎがしっかりしてると周りもよくなる。嘘がなくなる。
- 06.12.24 TV放映映画「北の零年」2005 行定勲 ☆☆☆
うーん、ひどい。本も吉永小百合もひどい。拷問に近い。唯一の見所は、アイヌの衣裳の豊川悦司。目を細めたトヨエツのあの至上の優しい笑顔。
- 06.12.23 上田現ライブ ★★★
一年ぶり。やっぱりすごくいい。新曲もいいし、来年こそ新譜ききたい。このシュワキマセリもよかったんだけど、家帰ってレピッシュ版をきいたら愕然とした・・・・・・
- 06.12.22 映画「NANA2」2006 大谷健太郎、原作漫画:矢沢あい ★★☆
タマテツーッ@匠!!!
評判いまいちで、たしかにそういう出来だったけど、玉山鉄二のあまりの美しさと、成宮寛貴の好演で楽しめて、終盤は、大谷健太郎監督(脚本も)に泣かされた。「見るやさしさ」なんだよな。「引き出すやさしさ」「消すやさしさ」いろいろあるけど、この人のは、人の心の葛藤を、まっすぐに見るやさしさ。そして物語を善意でまとめてくれる。
宮崎あおいにやってもらいたいという気持ちのつまった脚本だった。ほんとに時間かけて交渉したんだろうなあ…。あおいの笑顔、あおいの台詞まわし、、、市川由衣は劣化コピー以下。中島美嘉はよかった。本郷奏多は顔はきれいだが子供すぎ。前作でやられた松田龍平のマッドな存在感もなし。宍戸留美がまた出てた。
あらゆる面で前作の方がよかったけど、タマテツのあまりの麗しさに、同じ星二つ進呈。DVD買っちゃうかも。「手紙」の撮影直後だったからか、ヅラなのが残念。地毛でみたかったよぉ。本人のキャラのせいか、スーパーナルシストの王様って感じじゃなくて、ヨワ貴公子風なのが、わたし的にツボ。
- 06.12.18 映画試写会「大奥」2006 林徹、舞台挨拶つき ☆☆☆
生ミッチーとヅラ・ミッチーをみてきたーっ><
あー、で、映画は、テンポの悪い娯楽映画でいまいち。このチープなノリが好きな人は好きらしいけど。
キリっと睨んでる時の仲間由紀恵はきれいだけれど、「こんなきれいなもの見たことない」とか女らしくいってる時は全然きれいじゃなかった。ま、所詮それが彼女の演技力ですな。
ミッチーは江戸時代でもミッチーなのだが、冒頭に「能役者あがりの美男子」という解説があったおかげで、そういうものとして楽しく見られた。脚本家、ナイス・アシスト。
- 06.12.16 芝居「エンジョイ」岡田利規、新国立劇場 ★★★
注目のチェルフィッチュの岡田利規が新作で新国立劇場に登場。現代の演劇で、初めていいと思った。
冒頭、スクリーンに字幕で現れる、日本経済を述べる文章の力強さに、できる!、と感心する。と思ったら、経済白書からの引用だった。なんだよ…。
最初は、現代の若者たちの、変な日本語と身振りに拒絶感をおぼえる。しかし次第に、その回りくどいもの言いが、ぐるぐるとスパイラルを描いて、たまにキラッとリアル?、本心みたいなものがみえてくる。
遺ビデオのところから、私はもう泣きっぱなしだった。もう向かいの客席の人がびっくりするくらい、ダラダラ涙流して。終幕までずっと。(私はお勧めの右サイドの席を入手。)
台詞は違うけれど、例えば。
遺書のビデオで、オレ全裸だったら笑うだろうな、というか、ある意味泣ける、それは不本意だ、受ける?むしろ引かれる、不本意だ。こんなしょうもない独白の中に、その若者が遺書について想像する本気が、ちらっとみえるわけ。その本気は、時代を超えた、普遍的なものなわけよ。だから私にもわかるんだ。
若者たちは喋りながら、手の平を折ってやたら突き出し、遠慮のような動作を続ける。うちの後輩にもこういう子、いるいる。彼らは、自分の感情が表に出すぎるのを、必死で押さえているのだ。
そのことに気づくと、こんな弱いダメ男たちも、優しい気持ちで見ることができる。それに彼らは、「最低限の想像力」をちゃんと保っている。保とうとしている。そんなにダメな奴らじゃない。
30歳のボーダーを超えたダメ男たち、一人の30女はそんな男を切り捨て、別の30女は少し年下のもっとダメ男を愛していた。女の方が強いよね。日本語の崩れっぷりとは裏腹に、冷静な洞察力を感じる。
彼らの小さな本気が、スクリーンに映し出される、「寒さの中、新法に反対して暴動するフランスの若者たち」と、リンクするのが素晴らしい。この作家は世界をみている。普遍的なものをみようとしている。
- 06.12.13 映画「手紙」2006 生野慈朗 原作:東野圭吾 オマケで★★★
聞き飽きた「号泣のストーリー」という売り文句だが、話、というか、本、はふつーだった。撮り方もテレビドラマっぽかった。
しかし、山田孝之&玉山鉄二のヨワ男コンビは良い、実に良い。欲を言えば、沢尻エリカが最初からかわいすぎるのが興ざめ。
やっぱ孝之ちゃんは芝居うまいわー。暗いけど。タマテツもだいぶうまくなってきた。私はガオシルバー(2001年)の時から目をつけてるんだよね。坊主でも色男〜♪
- 06.12.10 ドラマ「クライマーズ・ハイ」原作:横山秀夫 ★★☆
秋に再放送してたもの。さすがNHKのウェルメイドな作品。主演:佐藤浩市の良さも最大限にでている。こういう新聞記者の志みたいなものって、今の時代でもあるのかしら。岸部一徳、塩見三省、大和田伸也、松重豊、、、脇役男性陣も硬派に熱い。
- 06.12.7 テレビ「大人計画フェスティバル」
11月にNHKで放送してたやつ。大沢蝉之介として在籍していた大沢たかおが当時を振り返るという構成だったが、番組の最後に「大沢たかおについてはフィクションです」とテロップがでる。やられた! すっかり信じこんでいたよ〜。思い起こせばたしかにヘンなところがいっぱいあった。こんなの誰が考えたのだ? 感動の再会とか何だったんだよ…。
- 06.12.4-6 国際会議のため京都出張
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